太陽光発電のFIP制度とは?FIT(固定価格買取)との違い・買取の仕組みを解説
FIP(フィードイン・プレミアム)は、再生可能エネルギーの電力を市場価格+プレミアムで電力会社が買い取る制度です。FIT(固定価格買取)との違い、対象発電所、買取の仕組みを解説します。

FIP(フィードイン・プレミアム)制度は、再生可能エネルギーの電力を、市場価格にプレミアム(上乗せ)を加えた価格で電力会社が買い取る制度です。固定価格買取制度(FIT)の後継として、令和14年度(2022年)から本格運用されています。
この記事では、FIP制度の仕組み・FITとの違い・太陽光発電での活用を解説します。
FIP制度とは?
FIP(フィードイン・プレミアム)制度は、再生可能エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)の電力を、市場価格(卸電力市場等の価格)にプレミアムを上乗せして買い取る制度です。FIT(固定価格買取制度)に代わり、再エネを市場取引に馴染ませる目的で導入されました。
制度は、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(再エネ特措法)に基づき、経済産業省(資源エネルギー庁)が運営します。
FITとFIPの違い
FITとFIPは、買い取りの仕組みが根本的に異なります。
| 項目 | FIT(固定価格買取) | FIP(フィードイン・プレミアム) |
|---|---|---|
| 買取価格 | 固定(国が決めた単価) | 市場価格+プレミアム |
| 価格変動 | なし(固定) | あり(市場価格に連動) |
| 対象(現在) | 過去の認定発電所のみ | 新規の再エネ発電所(原則FIP) |
FITは国が固定価格を保証する仕組み。FIPは市場取引を前提とし、市場価格にプレミアム(固定)を上乗せして買い取ります。現在、新規の再エネ発電所は原則FIPが適用されます。
FIPのプレミアムと買取
FIPでは、再エネ電力の買取価格は**「市場価格+プレミアム(円/kWh)」**で計算されます。
- 市場価格:卸電力市場等の価格(時間帯・季節で変動)
- プレミアム:再エネの調達に必要な上乗せ額(再エネ種別・年度で定まる)
- 調整額:FITとの負担平準化等のため、調整額が加減算される場合あり
プレミアムは再エネ種別(太陽光・風力等)と年度で定まります。最新のプレミアムは、資源エネルギー庁の公式情報で必ずご確認ください。
太陽光発電でのFIP活用
家庭の太陽光発電(住宅用)では、FIP制度を活用して発電した電力を売電できます。
- 発電した電力を自宅で消費(自家消費):電気代を節約
- 余った電力を売電:FIP制度で電力会社が買い取り
- 蓄電池との併用:余剰電力を蓄電池に貯め、自家消費を増やす
住宅用太陽光発電は、発電事業者としてFIP制度(またはFITの継続)を利用します。ただし、設備の認定・電力会社との契約が必要です。
再エネの買取をめぐる制度変化
再エネの買い取りは、時代とともに変化しています。
- FIT制度(2009年〜):固定価格で買取。期間満了後はFIPまたは自由化
- FIP制度(2022年〜):市場価格+プレミアムで買取。新規は原則FIP
- 家庭の太陽光のFIT期間満了:10年の買取期間が終わった太陽光発電所は、FIPまたは新電力会社との契約、自家消費の増加等の選択
FIT期間満了の太陽光発電所の対応は、資源エネルギー庁・電力会社の案内で確認してください。
よくある質問
Q. 家庭の太陽光発電はFIPですか?
新規設置の太陽光発電は原則FIPが適用されます。過去にFIT認定を受けた設備は、FITの継続またはFIPへの移行になります。
Q. FIPの売電収入は安定しますか?
市場価格に連動するため、FIT(固定)より価格変動があります。蓄電池の併用や、自家消費の増加で収入を安定化できます。
Q. FITの期間(10年)が終わったらどうなりますか?
FIPへの移行、新電力会社との契約、自家消費の増加等の選択肢があります。電力会社・資源エネルギー庁の案内でご確認ください。
まとめ
FIP(フィードイン・プレミアム)制度は、再エネ電力を市場価格+プレミアムで買い取る制度です。FIT(固定価格)の後継で、新規の再エネ発電所は原則FIPが適用されます。
家庭の太陽光発電では、発電・自家消費・売電を組み合わせます。最新のプレミアム・制度は資源エネルギー庁・電力会社の公式情報で確認してください。関連する制度として、ZEH補助金や省エネ住宅補助金もあわせてご覧ください。