公営住宅とは?所得に応じた家賃の住宅を自治体が提供する制度を解説
公営住宅は、所得が低い世帯や高齢者・障害者等の住まいを、市町村が家賃(所得に応じて算定)で貸し出す制度です。入居要件・家賃の考え方・申し込み窓口(市区町村)を解説します。

公営住宅は、所得が低い世帯や高齢者・障害者等に、市町村が住宅を家賃で貸し出す制度です。住宅に困窮する方の住まいを確保する、公的な住宅支援の代表格です。
この記事では、公営住宅の入居要件・家賃・申し込み窓口を解説します。
公営住宅とは?
公営住宅は、公営住宅法に基づき、市町村(または都道府県)が建設・管理する賃貸住宅です。住宅に困窮する低所得世帯に、家賃(所得に応じて算定)で貸し出します。
制度には、所得に応じた所得階層別の住宅(公募)と、高齢者・障害者・被災者等を優先する入居者募集があります。
入居要件(概要)
公営住宅の入居には、概ね次の要件を満たす必要があります。
- 所得基準:所得が一定額(所得月収の上限)以下であること
- 住宅に困窮していること:自宅を持たない、または不適切な住環境であること
- 同居親族があること(単身者向けの住宅を除く)
- 暴力団員でないこと等
優先入居枠として、高齢者・障害者・子育て世帯・被災者・DV被害者等の優先募集が行われる場合があります。最新の入居要件は、お住まいの市町村の公営住宅担当で必ずご確認ください。
家賃の考え方
公営住宅の家賃は、入居者の所得に応じて算定されます(所得階層別家賃)。
- 家賃の算定:入居者の所得区分に応じた月額家賃(低所得ほど安い)
- 所得の再算定:毎年(または定期的)、所得を再確認し、家賃を見直す
- 共益費:エレベーター・共用部等の維持管理費(別途月額)
所得が低い世帯は数百円〜数千円程度の家賃で入居できる場合があります。一方、所得が高い世帯は近傍家賃程度に近い額になる場合があります。
申し込みの流れ
公営住宅の申し込みはお住まいの市町村(公営住宅担当)です。
- 公募の確認:市町村が公募(募集案内)を公開。空室または新築時に募集
- 申し込み:公募期間内に、市町村に申込書を提出
- 審査:所得・住宅困窮状況・同居親族等を審査
- 選考:申し込み多数の場合、抽選または優先基準(高齢者・障害者等)で選考
- 入居:選考通過後、入居(家賃・共益費を支払い)
なお、申し込みが多い場合は抽選になることが多く、即入居できない場合があります。緊急の住まい確保には、市町村の住宅相談窓口にご相談ください。
関連する住まい支援制度
住まい確保には、公営住宅以外にも次の制度があります。
- 住居確保給付金:離職・廃業等で家賃が払えない世帯への家賃補助(記事)
- 次世代住宅給付等(自治体独自):地域独自の住宅支援
- 生活福祉資金(住宅費):社会福祉協議会の貸付
これらを組み合わせて、住まいの確保を図ります。
よくある質問
Q. 家賃はいくらですか?
入居者の所得に応じて算定されます。低所得世帯は数百円〜数千円程度、所得が高い世帯は近傍家賃程度になる場合があります。
Q. すぐに入居できますか?
申し込み多数の場合は抽選・選考になり、即入居できない場合があります。緊急の場合は、市町村の住宅相談窓口にご相談ください。
Q. 単身者でも入居できますか?
単身者向けの住宅(単身者用公営住宅)があります。ただし、所得基準・住宅困窮状況等の要件を満たす必要があります。
まとめ
公営住宅は、所得が低い世帯や高齢者・障害者等に、市町村が家賃(所得に応じて算定)で住宅を貸し出す制度です。優先入居枠(高齢者・障害者・子育て世帯等)があります。
申し込みはお住まいの市町村(公営住宅担当)。公募に応じて申し込んでください。関連する制度として、住居確保給付金や生活福祉資金貸付もあわせてご覧ください。